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先日CAEセミナーに参加してきました。
ASTOM様と SUBARU様の共同開発ソフト 「SCRAP FALLING SIM」のレポートを書きたいと思います。
今回のセミナーで私が最も興味を持っていたのが「スクラップ排出のシミュレーション」でした。
ハルツでも、納入トライ時に“スクラップ排出トラブル”が発生することはよくあります。
スクラップが詰まる → ライン停止 → 金型を持ち帰り → 改修…
この流れが発生してしまうと、手間だけでなくお客様にも迷惑をかけてしまいます。
どうにか事前にトラブルを防げないか?
その答えのひとつとして、今回のシミュレーション技術に期待して参加しました。
最近では、人手不足の影響もあって
順送ラインの増加
ロボット搬送などの自動化案件の増加
といった傾向が強まっています。
ハルツは「自動生産の金型専門」というわけではありませんが、この分野の技術を知っておくことはメリットがあるかなと感じています。
金型業界も確実に変化しており、私たち設計者も常に新しい技術やソフトウェアを学び続ける必要がありますね。
もちろん、設計時にはスクラップ排出について十分考慮しています。
しかし実際には、現場で「想定外の動き」や「微妙な干渉」が起きることがあります。
「この部分、もう少し逃がしを取っておけば…」
「排出方向のクセが想像以上だった…」
そんな経験は、設計者なら誰でもあるはずです。
だからこそ、事前に動きを“見える化”できるツールの存在は非常に大きいと思います。
今回のセミナーで紹介されたソフトは、正直かなり好印象でした。
3Dモデルを用意すれば、ほぼ1クリックで解析ができる
排出方向・スクラップ挙動をアニメーションで確認できる
「思ったより簡単に使えそうだな」というのが第一印象です。
もちろん導入にはコストが伴いますが、
改修にかかる手間・時間・コストを考えれば十分メリットがあるかも?
と感じました。
何より、“トラブルがなければお客様が喜ぶ”。
それがハルツの信頼にもつながります。
スクラップ排出トラブルのリスクを少しでも減らせるなら、設計者としてこれ以上嬉しいことはありません。
金型も、周辺技術も日々進化しています。
ハルツとしても、私個人としても、新しい技術を吸収し続ける姿勢は変わらず持ち続けていきたいと思います。
では、また別の取り組みや学びを共有していきます。
ぜひお楽しみに。
株式会社ハルツは、プレス金型の設計・製作を通して、お客様のものづくりを支える金型メーカーです。